地母神の存在が明らかになる。土地から生じるいっさいとの強い関連が証明される。鉱物資源も同様であり、あらゆる採掘企業が自然を大事になどという抽象的なお題目ではなく、神との共生という具体的な行動指針へと書き換わる。神の存在に対する疑義は、土地の死という形で報われる。重農主義的思想がリバイバルする。企業人たちの儀式も変わる。オフィス街、そこを歩く人間たちは自分のオフィスに到着すると、スーツを脱ぎ、床に寝転がり、四肢を丸めて、社員一同がオギャア!オギャア!と赤子の声を発する。神の御子であることの宣誓が天だか地に届き、豊穣が約束される。